モーメント容量は、たいていは、お客様のアプリケーションに最適なトランスデューサを選択する際の決定要因になります。トランスデューサに取り付けたエンドエフェクタは、実行するタスクと共に、トランスデューサに与える力を生み、モーメントとなります。モーメントは、加えられた力(動的および静的な力を一緒に)にトランスデューサの原点から力が加わる点までの距離を乗算したものです。正常運転時の力とモーメントを超えるトランスデューサへの過負荷条件を考慮することも重要です。
「F/Tのモデル」のページにある表を用いて、利用可能なトランスデューサモデルの測定レンジを比較します。
F/Tのモデル
次に、求められる分解能を検討します。高分解能の要件は、モーメント容量に基づくトランスデューサの選択と対立します。レンジの広いトランスデューサは、分解能が粗くなります。
選択したトランスデューサの詳細仕様をお客様のアプリケーション要件と比較し、選択したトランスデューサがお客様のアプリケーションに相応しいことを確信できるようにします。
予測される最大測定荷重が98N(10kg)の力でエンドエフェクタの長さが25cmである場合、生成するモーメントは24.5Nmです。最適なF/TはDelta/SI-330-30(330 N、30 Nm)であり、24.5Nmのモーメントを扱えます。このモデルの最大単軸モーメント定格(Txy)は190Nmであり、過負荷の状況に対しても十分です。
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