ネットワーク力/トルク(ネットF/T)センサシステムは、力とトルクの6成分(Fx、Fy、Fz、Tx、Ty、Tz)を測定します。ネットF/TはEtherNet/IPおよびCANバス通信インターフェイスを備え、標準Ethernetに適合します。ネットF/Tシステムは弊社のどのトランスデューサモデルとも利用できます。ネットF/Tのウェブブラウザインターフェイスは、すべてのネットボックスモデルにあるEthernet接続により、簡単に構成、セットアップできます。オプションとしてPROFINETインターフェイスも利用できます。また、OEMインターフェイスオプションとして利用できるネットCAN OEMを、小型ロボットアームに統合できるよう設計しました。ネットCAN OEMは、ホストコンピュータと通信するCANバスとRS-485シリアルインターフェイスがあり、ATIが提供するコードを用いて必要な計算を行います。
製品の特徴
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ODVA™に完全に適合するEtherNet/IPインターフェイス
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環境からのシーリングが可能です。ネットF/Tインターフェイス(ネットボックス)はIP65(水の防沫)でシーリングされています。ほとんどのネットF/Tトランスデューサとケーブルは、IP68(真水への浸漬、10メートルの深さまで)でシーリングできます。
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Power over Ethernet(PoE)または他の電源(DC11V~24V)により電源供給できます。
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複数のトランスデューサ校正情報を永久的にシステムに保存でき、ユーザが選択できます。
ネットF/Tシステム: ネットボックス、ケーブル、トランスデューサ
製品の利点
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Ethernet、EtherNet/IP、CANバスが広い範囲の自動化および研究アプリケーションをサポートします。オプションとしてPROFINETインターフェイスも利用できます。
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ネットF/Tはお客様のローカルエリアネットワーク(LAN)に簡単に接続でき、容易に遠隔操作、モニタリングできます。
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6軸の測定値はEthernet(UDP使用)で最高7000Hzのレートで出力します。
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ネットF/Tはウェブインターフェイスで構成でき、ユーザはウェブブラウザを用いてシステム設定を確認、変更できます。アクセスが容易なJava™デモンストレーションアプリケーションを用いると、6軸の測定値をリアルタイムでグラフ表示できます。
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力とトルクの状態をリレー出力またはステータスビットによりモニタリングでき、重大なプロセス状況では即座に対応できます。
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ネットボックスのLEDがユーザに接続と荷重飽和ステータスの注意を喚起します。
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F/Tトランスデューサは極めて頑丈で耐久性があります。トランスデューサの安全率は、モデルと校正により4080%にまで高められます。
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ツールトランスフォーメーションを利用して、F/T原点を移動、回転でき、測定値にハンドでの動作との相関を持たせられます。
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各F/Tトランスデューサはハードウェア温度補償の機能があり、温度域での感度を安定化します。この補償方法で、室温からおよそ±25℃の範囲でトランスデューサの精度を安定化します。
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シリコン歪みゲージは従来の箔歪みゲージの75倍の強度があり、ノイズを増加させるゲインの必要性を低減します。
ユーザインターフェイス概要
センサシステムのセットアップとステータスモニタリングは、ステータスLEDとDIPスイッチ、またはインターネットブラウザ経由で行うことができます。ブラウザでは、アドバンス機能とデモンストレーションアプリケーションも利用できます。
ネットF/Tマニュアル
ネットF/Tパンフレット
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